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自動車ディーラーの店舗戦略・デザインについて [カーディーラー]

世界的な景気後退により自動車の販売が低迷しています。とくに国内では、円高の影響に加えて、若い世代のクルマ離れがメーカーにとって深刻な問題となっています。様々な問題を抱えている日本の自動車産業ですが、その一方で、ヨーロッパのメーカーには、巧みな経営・ブランド戦略により、厳しい経済情勢の中、好調な業績をあげているメーカーもあるようです。

日本のメーカーでは、レクサスがグローバルプレミアムブランドとして成功を納めたましたが、今後国内メーカーはマスターブランドを世界の中でどのように位置づけていくかが鍵になると思います。その中でも現在、各社が本格的な市場投入を発表しているEVは特に重要な存在になっていくのではないでしょうか。

ここからは個人的な考えになりますが、今後自動車は、より道具のような身近な存在になっていくだろうと思います。EVが普及し燃料エンジン車より安価で便利になれば、よりその傾向は強まるでしょう。一方需要は縮小するとしても、ステータスの表現や趣味のツールとしての自動車の側面も、依然として残ると思います。こうした市場の変化に伴い、メーカーの販売戦略やブランド戦略もこれからは変化していくと思われます。

現在新車は、メーカーの系列会社が運営するカーディーラーが主な販売窓口になっていますが、今後インターネットでの直接購入も増えていくことが予想されます。とはいえ、比較的高価な耐久消費財である自動車は、最終的に購入を決断するためにはやはり、実物を自分の目で見て確かめることになるでしょう。しかしカーディーラーはロードサイドに多く展開してるため、休日などあらかじめ日を決めていないとなかなか行きづらい。もしカーディーラーが人が集まる駅前や商業施設にあれば、買い物ついや仕事帰りちょっと立ち寄るということもしやすくなるのではないでしょうか。顧客接点が増えれば、ユーザーはクルマの存在をより身近に感じるようになるだろうし、メーカーにとっても、より効果的にマーケティングが期待できます。そうなると、他の小売店と同じように、店舗デザインも重要な要素となるでしょう。ブランドイメージを打ち出し、気軽に立ち寄って見たいと思わせるお店づくりや、ユーザーにとって価値のあるサービスの提供が重要になると思います。収益性やスペースの都合などクリアしなければならない問題は多々あると思いますが、市場に合わせた店舗戦略でブランドバリューを生み出す方法は、まだまだたくさんあるような気がします。系列会社による販売はブランドの統制がしやすいことが強みなので、それを生かしたカーディーラーがあってもいいのではと思います。もちろん商品力は大前提になるでしょう。
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